アニメーションビデオの制作料金の相場を徹底解説!
現在、YouTubeをはじめキャラクターアニメーションやホワイトボードアニメーションといったアニメーションビデオをビジネスの現場で活用する企業があらゆる業界で増えています。
この記事の読者にも、アニメーションビデオを利用した、集客やマーケティングを検討されている方はいるのではないでしょうか?
ビジネスシーンにおいても注目を集めているアニメーションビデオですが、本記事ではアニメーションビデオを活用したPR動画やプロモーション動画の制作を考えている読者を想定して、「アニメーションビデオの制作料金の相場」について徹底解説することにしました。
また、制作費用を抑える「ちょっとしたコツ」も記載したので、ぜひご参考にしてみてください。
アニメーションビデオとは?
イラストやグラフィックによって制作された動画を「アニメーションビデオ」といいます。
アニメーションビデオの特徴である軽くてポップな表現方法によって、商品やサービスの持つ魅力や価値を視聴者にわかりやすく伝えることができるため、プレゼンやPRといった様々なビジネスシーンで活用されています。
キャラクターアニメーション
【引用元:suumo】
その名前の通り、キャラクターを用いたアニメーションを「キャラクターアニメーション」といいます。
企業イメージとマッチしたキャラクターを利用することによって、視聴者の記憶にも残りやすく、製品の差別化や販売促進といった効果があります。
また、視聴者に親近感を抱かせることで、企業のブランドイメージの向上にもつながります。
例えば、リクルートが運営している不動産情報サイトのマスコットである「SUUMO」は、その丸っこい体形にふさふさした毛が生えているかわいらしいビジュアルから、愛されキャラとして子供からお年寄りまで人気があります。
このようなゆるキャラクターを用いてメッセージを発信することで、センシティブな情報や訴求しにくい情報も視聴者に伝わりやすくなります。
ホワイトボードアニメーション
【引用元:ホワイトボードアニメーション by zebracreate】
ホワイトボードにイラストや文字を手描きしている様子を動画として撮影してアニメーション化したものを「ホワイトボードアニメーション」といいます。
一般的な動画と比べて、ホワイトボードアニメーションは描かれていく部分に集中できるため、視聴者の理解を促進させるといった効果があります。
この手法には、人間の「動くものを目で追いたくなる」という本能を刺激して最後まで見せるというトリックが使われているそうです。
まだ日本では認知度は低いですが、既に海外では多くの企業では商品やサービスをクライアントに説明する際に、パワーポイントではなくこのホワイトボードアニメーションが活用されているそうです。
また、抽象的な事柄でも簡潔に表現できるため、口頭での説明が困難な場合は、ぜひホワイトボードアニメーションを利用してみてください。
3Dアニメーション
【引用元:Apple 】
「3Dアニメーション」とは、コンピュータグラフィックスを活用して、オブジェクトが 3次元空間で動いているように演出する手法を指します。
この手法を活用することで、より本物に近い感覚を視聴者に抱かせ、また、現実世界では撮影できないような空想的世界観の表現も可能になります。
現在では、3Dアニメーションの技術は著しく向上しているため、人やモノの微妙なニュアンスを視聴者に伝えることができます。
モーショングラフィックス
文字やイラストに、動きや音を加える手法を「モーショングラフィックス」といいます。
静止画像ではメッセージが伝わりにくい場面もありますが、そこに動きや音を加えると視聴者の理解促進につながり、訴求効果の向上が期待できます。
テレビCMを見ている際に、企業ロゴや文字がBGMに合わせて回転したり踊っている場面を目にした経験はありませんか?
実は、このようにロゴやデザインに動きを加えると、平面の静止画では描けなかった「躍動感」の表現が可能となり、視聴者の視覚に訴える効果があります。
アニメーションビデオの制作料金の相場は?
アニメーションビデオを利用した経験がない場合、どの工程にどれほどの費用がかかるのかイメージしにくいですよね。
また、試しに見積もりを依頼したものの、予算オーバーで断念した経験がある方もいらっしゃると思います。
制作会社に言われるがまま高額な費用を支払ってしまうことがないように、ここでアニメーションビデオの相場をチェックしておきましょう。
①企画・構成費
相場:10万円~30万円
コンテンツ、ターゲット層、アピールポイントなどを考案する際に要する費用を指します。
この費用を出し惜しみしてしまうと、動画のコンセプトがぶれたり、伝えたいメッセージが視聴者に伝わらない恐れもあるため注意してください。
およその相場は10万円~30万円ほどですが、後の工程を考えて予算はゆとり持って用意しておきましょう。
②技術費・製作費
相場:10万円~80万円
実際にアニメーションビデオのイラストを描いたり、絵コンテに落としこむ際に要する費用を指します。
相場はおよそ10万円~80万円ですが、キャラクターや背景の描写にこだわったり、長時間の動画を制作する場合には、必要なアニメーションが増えるため、料金はそのぶん高くなることを覚えておきましょう。
③編集費・音響費
相場:25万円~50万円
制作の最終工程として、アニメーションビデオにセリフやナレーションのほか、音響効果やBGMなどを入れる際に要する費用を指します。
ナレーションに有名な声優やキャストを起用したり、大きなスタジオを借りて録音する場合には、高額な追加料金が発生することがあるため注意しておきましょう。
アニメーションビデオ制作の費用を抑えるポイントは?
事前に構成やイラストを準備しておく
アニメーションビデオの制作費用の大半は人件費です。
1つのアニメーションでも、その制作裏では企画や構成を考えたり、イラストやキャラクターを制作をする必要があるため、多くの制作者が携わっています。
ですから、制作会社に最初から丸投げ依頼をしてしまうと高額な費用がかかる可能性があるため、必要最小限のことは事前に準備しておきましょう。
例えば、簡単なイラストやキャラクターの制作を依頼したい場合には、ココナラやクラウドワークスのようなクラウドソーシングがあるので、そのようなサイトを積極的に活用して費用を安く抑えましょう。
さらに、企画や構成は骨格だけでも決めておくといいでしょう。
複数の制作会社に見積を依頼する
ITテクノロジーの発展した現在、大手から中小・ベンチャー企業まであらゆる制作会社が存在します。
大手には、世界で活躍している有名クリエイターが在籍している企業もあり、ある程度の予算が確保でき、ハイクオリティのアニメーションビデオの制作を依頼したい場合は、そのような実績の豊富な企業に依頼するとよいでしょう。
しかし、制作費用が自ずと高くなるため、予算を抑えたい場合には複数社に見積もりを依頼して、最適な依頼先を選択するほうがいいかもしれません。
フリーランスに依頼する
最近は、アニメーションビデオの制作を手掛けるフリーランスのクリエイターも増えています。
例えば、先ほど述べたココナラやクラウドワークスなどのクラウドソーシングでは、毎日多くの動画クリエイターが活動しています。
一般的に、制作会社よりもフリーランスに依頼するほうが制作費を抑えられます。
しかし、実績のない相手に依頼してしまったせいで、納品期限までに納品物が納められなかったり、返信が返ってこないといったケースが多発しています。
ですから、このような事態に陥らないためにも、本当にその依頼相手が信頼できるかどうか、過去の実績や評価を必ず確認しておく必要があります。
くれぐれも、予算を重視しすぎて評判の低い依頼相手を選んでしまうことがないように注意してください。
素人でもアニメーションビデオは制作できるのか?
「アニメーションビデオを利用して集客したいけど、今はそんな予算はないな。
とはいえ、私のような素人には動画制作なんて無理だろう」といったように、これまでアニメーションビデオを自分で制作しようとして諦めた経験がある方はいませんか?
しかし、わざわざ外注しなくても、アニメーションビデオの制作方法を1から詳しく解説しているWebサイトがあるため、知識のない素人でも独自でアニメーションビデオを制作することは可能です。
これより、アニメーションビデオの制作方法を解説しているサイトをご紹介します。
Animatron
無料でアニメーションビデオを制作できるWebサービスの代表例としてAnimatronが挙げられます。
無料にも関わらず、豊富なイラストやテンプレートもとに本格的なアニメーションビデオを簡単に制作できる点が人気となっています。
また、有料版のサービスもありますが、無料版でも十分事足りるでしょう。
デメリットとして、日本語対応していない点が挙げられますが、Webサービスにある映像を通して安心して学ぶことができます。
GIFアニメーション
パラパラ漫画のように複数の静止画像を連続して表示することで、簡易的な動画として表示する手法をGIFアニメーションといいます。
あくまで静止画像を連結するだけの簡易な仕様であるため音声を扱うことはできませんが、文字や画像のみの場合と比較して訴求効果が高いため、視聴者の記憶に残りやすくなります。
まとめ
効果的なアニメーションビデオを制作するためには、ターゲットやコンセプトの明確化がまずは大事です。
ここの基礎部分が定まっていなければ、いくら制作者の腕がよかったとしても、納得のいく成果物には仕上がることはないでしょう。
また、上記でも述べた通り、依頼する際は複数の会社に見積もりを依頼しておくといいかもしれません。
過去の実績や評判を確認し、アニメーションビデオの知識がある第三者の意見を取り入れたうえで、後悔のないように冷静に依頼先を選択しましょう。